メインコンテンツにスキップ - Skip to main content

乳腺外科

Breast Surgery

【動画】乳がんに関係する遺伝子の検査について

ご挨拶

乳腺外科

この度、医誠会国際総合病院 乳腺外科 主任部長に就任致しました中内千暁と申します。謹んでご挨拶を申し上げます。

いま日本人の女性の9人に1人は一生のうちに乳がんにかかると言われ、罹患率では1995年に胃がんを抜いてついに女性の1位となってしまいました。乳腺外科というのは、外科と標榜されており、「手術」を想像されるかもしれませんが、乳腺内科という科は存在しませんので、診療対象は「乳房に関わることならすべて」となります。

検査・診断・手術・薬物治療から、乳がんの遺伝子に関することまで、当科の管轄になりますので、お気軽にご相談いただければ幸いです。私自身が、日本乳癌学会 乳腺指導医として、乳房に関して全般的に診療可能あり、がん治療認定医として、それぞれの状態にあわせて薬物治療もコーディネートさせていただきます。また、遺伝性乳癌卵巣癌症候群について資格も取得済みであり、遺伝についてのご相談も受け付けます。それ以外にも、女性特有の悩みなど、思いつくままにご相談いただければ、可能な限り対応させていただきます。

当科は、私の出身大学である、大阪大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科学講座と密接に連携しております。乳がんを含めた人間ドックによる検診と、精密検査・診断を専門とする乳腺外科外来を開いております。マンモグラフィは女性技師にて施行し、診察室で乳腺外科からの説明を即時お知らせが可能であり、また、超音波検査に関しても、乳腺外科医がその場施行し、即時結果説明させていただきます。

結果がでるまでの期間をできる限り短くするように、しっかりとした診断が得られるように、皆様の心配が可能な限り早めに解決するように、注力し、万が一、乳がんができても、可能な限り早期発見できるように、患者さんひとりひとりが満足できる治療を受けていただけるように、スタッフ一丸となって力を注いでいきます。
なお、女性部長であるという特性上、女医による対応希望のある方は、スタッフにお伝えいただければ対応可能です。

診療科の特徴

乳腺外科

検査は、マンモグラフィと超音波検査を併用し、担当医師が直接マンモグラフィを読影し、超音波検査をすることで、その場で結果の説明が可能であり、正常の方は1日で診察終了となります。必要に応じ、乳房MRIの検査も併用します。診断は迅速な対応で、異常所見のある方は当日中に病理検査を施行し1~2週間後には結果が出ます。診断部門では微細な石灰化に対する診断として、ステレオガイド下針生検も実施しています。

治療は、手術療法・放射線治療・薬物治療を組み合わせて行います。薬物治療に関しては、がん化学療法看護認定看護師常駐の化学療法室にて、術前・術後ともに通院での外来化学療法を行います。

手術に関しては、術前化学療法の有無を判断後、乳房温存術、全摘術を選択していただき、必要に応じて当院形成再建外科と協力し再建術にも対応しています。形成外科と連携し、保健医療での乳房再建術(implant, 広背筋皮弁, DIEPなど)が可能です。センチネルリンパ節生検はRI+色素法の併用法により、確実に検出します。

術後リンパ浮腫にはリンパ浮腫セラピスト1名、リンパ浮腫研修終了医1名が常駐し対応しています。放射線療法は、放射線医師により、温存療法後、再発、転移すべてに対応しています。乳がん遺伝子検査も積極的に行っており、陽性となり遺伝子腫瘍の可能性の高い患者さんには、HBOC教育セミナー受講の医師、認定遺伝カウンセラー1名在籍しており対応します。また家族を含めカウンセリング、診察も可能です。

終末期医療に対しては麻酔・緩和医療科、がん性疼痛看護認定看護師も参加しチームで対応しております。若年性乳がん(AYA世代乳がん)に対する妊孕性の問題、妊娠中乳がんに対する治療方針についても、生殖医療部門と連携し、手掛けていきます。

遺伝性乳がんの遺伝学的検査

遺伝性乳がんの遺伝学的検査

乳がんの5~10%は遺伝性の乳がんと言われています。そのうちの約半分は、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)です。HBOCは、BRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子にバリアント(変異)が見つかることで診断されます。

乳がんの方の場合は、45歳以下・血縁者に乳がんまたは卵巣がんの方がいる・両側の乳がん・男性の乳がんなどの条件を満たした場合に、保険でBRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子の遺伝学的検査を受けて頂くことができます。しかし、この条件に満たない方は検査を受けて頂くことができません。

医誠会国際総合病院では、ご希望の方に自費でBRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子の遺伝学的検査を受けて頂くことができます。また、家族で遺伝学的検査によってHBOCと診断されて、そのバリアントが分かっている方の検査(シングルサイト検査)も受け付けております。

乳がんの専門医と認定遺伝カウンセラーがカウンセリングを行いますので、ご希望の方はお電話にてお申込みください。

受付
受付
待合室
待合室

主な疾患

乳腺疾患全般

乳がん・乳がん以外の乳腺悪性腫瘍・乳腺症・線維腺腫を始めとする良性腫瘍、慢性・急性乳腺炎 他

動画のご紹介

  • 乳がんについて知識を深めよう!~第3回~乳がんの診断までの流れ
  • 乳がんについて知識を深めよう!~第2回~乳がんの早期発見に重要なブレスト・アウェアネス
  • 乳がんについて知識を深めよう!~第1回~乳がんの基礎知識
  • 【第24回】乳がんから命を守るために
  • 【第192回】若い世代のがんのこと AYA世代(15~ 39 歳)がん患者さんに必要な医療と取り組み

医師紹介

中内 千暁 NAKAUCHI CHIAKI
中内 千暁
  • 乳腺外科 主任部長
  • 日本外科学会 外科専門医
  • 日本乳癌学会 乳腺認定医・専門医・指導医
  • マンモグラフィ精度管理委員会 マンモグラフィ読影医
  • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 責任医師
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 新リンパ浮腫研修 修了
  • 日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療精度機構 JOBOCセミナー修了
  • 厚生労働省健康局 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了
江口 有紀 EGUCHI YUKI
江口 有紀
  • 乳腺外科 医員
  • 日本外科学会 外科専門医
  • 日本乳癌学会 認定医

外来スケジュール

午前 9:00~12:00(受付8:00-11:30)/
午後 13:30~16:30(受付13:00-16:00)

午前 中内 千暁 江口 有紀 中内 千暁 非常勤医師のみ 中内 千暁
非常勤医師 非常勤医師 江口 有紀 非常勤医師
午後 中内 千暁 中内 千暁

医療機器

マンモグラフィー
マンモグラフィー
  • マンモグラフィー
  • 超音波
  • 病理検査(細胞診、組織診、HER2等の特殊染色)
  • 乳房針生検装置(コアニードル)
  • 乳房吸引式組織生検装置(デビコア・セレロ・ATECシステム)

マンモグラフィガイド下・超音波ガイド下 各種ガイド下の生検が可能です

お知らせ

2024/10/31
教えて医誠会「乳がんについて知識を深めよう!」動画を公開しました
2024/10/23
動画「乳がんに関係する遺伝子の検査について」を公開しました
2024/07/05
外来スケジュールを更新しました
2024/06/10
診療科の特徴を更新しました
2024/05/07
診療科の特徴を更新しました
2024/04/26
医師紹介を更新しました
2024/04/15
診療科の特徴に「遺伝性乳がんの遺伝学的検査」を掲載しました
2024/04/15
外来スケジュールを更新しました
2024/04/02
医師紹介外来スケジュールを更新しました

学会認定施設

臨床研究について

臨床研究についてはこちら