眼科
ご挨拶
主任部長
この度、医誠会国際総合病院 眼科 主任部長に就任致しました新開陽一郎と申します。謹んでご挨拶を申し上げます。
人は視覚からの情報が一番大きいと言われております。現代社会において、視覚はますますその重要性を増しています。眼の構造は精密機械のカメラとそっくりです。眼の表面から順番に言いますと、フィルタの部分が角膜、絞りにあたる部分が茶目と言われるいわゆる虹彩となります。その奥にレンズに当たる部分、水晶体があります。これが濁る病気がいわゆる白内障です。像をうつすフィルムにあたる部分は、網膜といいます。これらどこが悪くなっても見えにくいという症状を起こしますが、原因は様々で、実際に眼科で検査を受けないとわからないことも多く、早期発見が大切となります。
現在、中高年の失明原因の1位は緑内障、2位は糖尿病網膜症で、網膜色素変性症、加齢黄班変性がそれに続きます。網膜色素変性症の治療法は確立していませんが、それ以外の病気は、早期発見・早期治療で進行を遅らせ、失明を防ぐことができるようになってきました。
医誠会国際総合病院眼科では、常勤の先生は全員京都府立医科大学眼科学教室出身の眼科専門医であり、質の高い眼科研修を受けた先生が揃っています。比較的頻度の高い白内障手術、硝子体手術、眼瞼手術、緑内障手術を中心に行っていきます。
また京都府立医科大学眼科学教室と密接に連携しておりますので、日本でもトップレベルの角膜医療を提供できる病院としての準備を進めていきます。
医療機器も下記のように現在最新と言われるものを数多く取り揃えており、眼の病気で困っている多くの方に最善の治療とケアを提供できるよう、スタッフ一丸となって取り組んでいく所存でございます。
診療科の特徴
白内障・緑内障手術のほか網膜剥離、糖尿病網膜症、黄斑円孔、黄斑前膜、ぶどう膜炎など、硝子体の専門的な手術にも対応します。
眼科専用の手術室で安心して待つことなく治療をお受けいただけます。
白内障
白内障はほぼ全ての人が罹患すると言われる疾患です。有病率は50歳代で45%、60歳代で75%、70歳代で85%、80歳以上で100%です。主任部長はこれまで5000件以上の白内障執刀経験があり、より低侵襲で術後のQOV(quality of vision)の向上を目指した手術を心がけております。また最新の多焦点レンズも取り扱っております。
網膜
手術領域では網膜剥離、網膜上膜、黄斑円孔をはじめ、難治性の増殖糖尿病網膜症や増殖硝子体網膜症、病的近視に伴う黄斑円孔網膜剥離に至るまで、すべての網膜硝子体疾患に対して、極低侵襲な手術により術後早期の視力回復、合併症の軽減を心がけております。
また、緑内障や角膜疾患等との合併症例に対しても種々の広角観察系と小切開硝子体手術を駆使することにより、短時間で低侵襲な手術が可能となっております。
主任部長の専門は網膜硝子体手術であり、当院赴任までに大学病院で7年間主に緊急手術を中心に2000件程度の網膜硝子体手術を行ってきました。
原発性裂孔原性網膜剥離の治療における27ゲージ小切開硝子体手術の多施設研究論文の博士論文他、医学論文も多数執筆しております。
代表論文
Multicenter survey of sutureless 27-gauge vitrectomy for primary rhegmatogenous retinal detachment: a consecutive series of 410 cases. Graefe's Archive for Clinical and Experimental Ophthalmology 57;2591-2600, 2019
緑内障
原発開放隅角緑内障、正常眼圧緑内障、原発閉塞隅角緑内障、続発緑内障、先天緑内障などあらゆる病型の緑内障の治療を行っています。緑内障はまずは点眼による治療が主体になりますが、点眼でも眼圧が下降しない場合は手術が必要になります。全国的な緑内障の標準治療である、マイクロフックを使った線維柱帯切開術やアイステントによる手術はもちろん、チューブシャント手術や最新の眼圧下降インプラント治療なども行っていく予定です。
眼瞼、眼窩
炎症性の疾患である、麦粒腫や霰粒腫の薬物治療や切開による治療を行っています。また眼瞼疾患で最も多い、加齢による眼瞼下垂や、内反症、兎眼や先天性眼瞼下垂も含め、手術加療が必要な疾患も対応してまいります。眼瞼、眼窩疾患のうち専門的治療が必要な疾患は京都府立医科大学眼形成のスペシャリストと連携して治療します。
角膜
日常診療で比較的よく遭遇する角膜疾患(角膜びらん、角膜ヘルペスなど)から難治性角結膜疾患まで角膜疾患全般を診療しています。またコンタクトレンズによる角膜障害やドライアイなどの治療も行います。移植など高度な治療が必要な場合も京都府立医科大学角膜専門のスペシャリストと連携して、治療を提案します。
斜視・弱視
乳幼児から高齢の方まですべての年齢の患者さんが対象です。眼位(目の位置)・眼球運動の異常について、眼位矯正と両眼視機能(左右の目でものを見る力)の改善をめざして治療しています。
主な疾患
白内障、黄斑上膜、網膜剥離、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、黄斑円孔などすべての網膜硝子体疾患、緑内障、眼瞼疾患、角膜疾患、ドライアイ、斜視・弱視
動画のご紹介
医師紹介
- 眼科 主任部長
- 京都府立医科大学眼科学教室 特任助教
- 日本眼科学会 専門医
- 日本眼科医会
- 日本眼科手術学会
- 日本網膜硝子体学会
- American Academy of Ophthalmology
- European Society of Retina Specialists
- 眼科 医長
- 日本眼科学会 専門医
- 日本角膜学会
- 日本コンタクトレンズ学会
外来スケジュール
午前 9:00~12:00(受付8:00-11:30)/
午後 13:30~16:30(受付13:00-16:00)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | 松本 佳保里 | 新開 陽一郎 | 新開 陽一郎 (第2・4) 松本 佳保里 (第1・3・5) |
松本 佳保里 | 新開 陽一郎 | 非常勤医師 |
午後 | 松本 佳保里 | 新開 陽一郎 |
診療実績
-
麻酔法 件数 局所麻酔 74 診療科合計 74 -
術式 件数 水晶体再建術 40 硝子体茎顕微鏡下離断術 19 水晶体再建術 9 霰粒腫摘出術 1 翼状片手術 1 前房、虹彩内異物除去術 1 診療科合計 71
医療機器
- スリットランプ
カールツァイス SL800プレミアムな光学品質、定評あるツァイスレンズ光学系、切れの良いスリット照明系のコンビネーションにより、前眼部から後眼部まで高解像度の観察像、眼の詳細な観察を可能します。さらに、アポクロマート光学系は、構造の詳細を視覚化するために、色収差と球面収差を大幅に低減します。
- 超広角走査型レーザー検眼鏡
ニコン Silverstone画角200度、眼底の約80%の領域を無散瞳、非接触で撮影します。合成カラー画像、レッドフリー画像、レッド画像、自発蛍光画像、フルオレセイン蛍光眼底造影画像、インドシアニングリーン蛍光眼底造影画像を1台で撮影できます。Swept Source光干渉断層計(OCT)を搭載。後極部から周辺部までのOCTスキャンが可能です。
- 光干渉断層計
トプコン DRI OCT Triton Pro硝子体から脈絡膜まで鮮明に描写、白内障や硝子体混濁のある疾患眼に対しても鮮明な 目の断層画像を描写します。OCT Angiography Ratio Analysis を搭載を搭載したことで、脈絡膜レベルの血流まで高感度、高侵達に画像化し、血管内の血流の様子を画像化、毛細血管レベルの異常や毛細血管瘤の観察に活用できます。
- 光眼軸測定装置
アルコン ARGOS白内障手術に必要とされる眼軸長(眼球の長さ)を含む生体計測から手術計画まで、1台でよりシームレスかつ精度の高い白内障手術前の検査・計画が可能
- 術中サージカルガイダンスシステム
アルコン VERION - 超音波画像診断・眼軸長・角膜厚測定装置
トーメー UD-800超音波画像診断検査、眼軸長測定、角膜厚測定が行えます。UBMモードで隅角解析、前房深度の測定が行えます。
- 皮膚電極ERG
トーメー HE-2000ディスポーザブルのシート型皮膚電極によりERG測定が行えます。被検眼への侵襲、感染の恐れがありません。角膜障害、外科的手術後早期、乳幼児など、角膜電極の装着が不適か困難な被検者でも測定が行えます。1度の検査で両眼を記録します。
- 前眼部光干渉断層計
トーメー CASIA2Advance白内障手術、緑内障治療、角膜疾患、屈折矯正術の診断と治療をサポートするエキスパート前眼部光干渉断層計です。角膜~隅角~水晶体を鮮明に描写、目の断層画像を描写します。
- 自動視野計
カールツァイス HFAⅢ850ハンフリーフィールドアナライザー(HFA)は信頼性の高いソフトウェアから自動視野計のゴールドスタンダードとして多くの眼科施設において使用されています。HFAⅢ850はHFA最新モデルです。これまでのHFAのノウハウを継承した最新の視野検査プログラム「SITA Faster」も搭載し、検査精度を保持しながらも、より早い視野検査を可能能とします。
- マルチファンクションレフラクトメーター
トーメー MR-6000屈折力測定、角膜曲率半径計測、角膜形状解析、眼圧測定、角膜厚測定の5つの検査を1台で出来ます。
また、ドライアイ※ アプリを搭載。5つの機能でドライアイの診断を補助します。※ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなる病気であり、目の表面に傷を伴うことがあります。 いわばドライアイは涙の病気といえます。 高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者さんも増えており、その数は2,200万人ともいわれています。
- オートレンズアナライザー
トプコン SOLOSフルオート・両眼同時測定のオートレンズアナライザーです。かんたんにレンズ種別、度数、軸、透過率など様々なデータを取得可能。測定結果はマップで見やすく表示します。累進レンズや多焦点レンズの形状に合わせた度数マップ表示します。
- パターンレーザー
トプコン PASCALPASCALにはスタンフォード大学との共同研究により開発した、独自のレーザ技術を搭載しています。短時間高出力で網膜光凝固を行うことにより、網膜内層や脈絡膜へ侵襲が及ぶ範囲を大幅に少なくし、患者さんの疼痛を軽減します。
パターンレーザ照射により汎網膜光凝固術 (PRP) の治療時間を短縮でき、 術者・患者さん負担を軽減します。 - タンゴ オフサルミックレーザ
エレックス TangoPRO最新の緑内障治療と白内障治療に対応した、高品質・高性能のシステムです。レーザー装置の心臓部には、優れた耐久性と安定した出力を持つ新設計のレーザーヘッドを搭載し、正確で再現性のある治療が行えます。
Ellex社の独自のSLTテクノロジーは、精度の高さが特徴で優れたエネルギー制御と一体となって、きわめて正確なSLT処置を可能にします。YAGモードは、効率的な低い出力水準と少ない照射数で、水晶体嚢切開術や虹彩切開術を行えます。レンズの点状の傷、網膜肥厚、眼圧上昇、あるいは周辺組織の二次的損傷といった副作用のリスクが減少します。 - 眼科用顕微鏡
EnFocus 術中 OCT イメージングシステム
ライカ Proveo 8Proveo 8は最先端の広範な眼科顕微鏡ソリューションを取り揃え、前眼部および後眼部手術において患者さんがよりよい結果が得られるように術者をサポートします。EnFocus OCT を使用することで、術前評価と、術中の組織微細構造の変化に対するリアルタイムの評価が得られ、それに基づいて術中により良い手術プランを選択できます。
- 白内障手術装置
アルコン CENTURION難症例においても、正常眼内圧に近いIOPと高い前房安定性で、術中の安全性と信頼性を向上させる先進技術が搭載されています。Ozilテクノロジーと先進的なフルイディスクテクノロジーの絶妙な調和により優れた効率性を実現し患者さんに安全で優しい手術を提供します。
- 硝子体手術装置
ドルク EVA NEXUS術者、システム、患者の状態を同期させ、それを維持できるよう、先進の流体コントロールと進化したVacuFlowVTiテクノロジーを基にデザインされています。SMART IOP機能は圧力損失を自動で感知し、補填します。灌流圧をシステムで自動調整することで、圧力を一定に保ち、オクルージョンブレイク後でも前房の安定性が維持されます。VTiポンプは不要なパルセーションのリスクを排除し、硝子体手術中でもIOPをより一定に保てる次世代アクティブインフュージョンを供給します。
お知らせ
- 2024/07/05
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- 外来スケジュールを更新しました
- 2024/04/26
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