婦人科
Gynecology
切らない治療MEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)
月経量が多い、または不正出血でお悩みの方へ
子宮の内側には、子宮内膜という柔らかい組織があります。この子宮内膜は、毎月新しく再生され、古いものが剥がれ落ちます。この時に出血が起こるのが月経です。
子宮筋腫が子宮内膜の直下で発育した場合や子宮腺筋症の場合に、月経時の出血量が増加し貧血を引き起こします。
MEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)という新しい治療法
月経量が多い、または不正出血が続く場合、これまではお薬での治療や、場合によっては手術が必要でした。しかし、最近ではMEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)という新しい治療法が注目されています。
MEAは、MEAは、直径4mmの金属管を用いて子宮の中からマイクロ波を照射して、子宮内膜という組織を壊死させる治療法で、術後は出血量を大幅に減らすことができます。

マイクロ波アプリケーターの直径は4mmで子宮の中までスムーズに挿入可能な形状です

子宮腔の内面をすべて覆うようにマイクロ波を照射できたら終了です
MEAのメリット

MEAの適応
閉経までの5~10年くらいの期間は、生理の量が多かったり、期間が長引いたり、様々な不調が出やすい時期です。「どうせもうすぐ閉経だから」と、つらい症状を我慢している方もいらっしゃるかもしれません。特に、手術などの外科的治療は、できれば避けたいという方も多いのではないでしょうか。そのような方の多くはMEAによって過多月経を治療できます。ただし、MEAは、妊娠を希望される方には適応できません。
適応
- 子宮筋腫・子宮腺筋症による過多月経で、子宮は拡大・変形しているが子宮卵管角部・子宮底部の子宮内膜にマイクロ波アプリケーターが容易に到達できる場合
- 機能性過多月経
- 血液凝固不全などの全身疾患に原因する過多月経
- 今後、妊娠・出産を希望しない
不適応
- 妊娠を希望される場合
- 子宮筋腫・子宮筋腺症による拡大・変形を伴い、子宮卵管角部・子宮底部の子宮内膜にマイクロ波アプリケーターが容易に到達できない場合
- 異型子宮内膜増殖症の場合
- 子宮内膜癌の場合
- 子宮壁の厚みが10mm以下の場合
治療の流れ
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初診
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再診
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MEA(2泊3日)
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再診
※個人によってMEA 実施まで3~6か月程度かかる場合があります。