イヤーセンター
ご挨拶
4月より、イヤーセンター長に就任した阪本浩一です。耳に関する疾患は、中耳炎のような炎症性の疾患から、耳鳴り、めまい、難聴まで様々な疾患があります。難聴は高齢者の20%に見られるとされ、認知症との関連で、早期の診断と補聴器による介入が話題なっています。難聴は、高齢者ばかりに問題ではなく、乳幼児の先天難聴、若年進行性難聴など遺伝の関与の大きい疾患もあります。難治性の耳鳴もなやまれている方が多くおられます。
また、小中学生に多くられる機能性難聴、若年成人を中心に現在話題になっている、「聞こえているのに、聞き取れない」を主訴とする聞き取り困難症(LiD)、聴覚情報処理障害(APD)など、中枢の発達、言語、認知の関連した問題も増加しています。
このように聞き取りの問題を抱えた人は、乳幼児から高齢者まで広く存在します。
当センターは、耳に関して、乳幼児から高齢者の方までを対象に、その状態に応じた、検査を行い、正確な診断を目指しています。特に、私が専門としているLiD/APDに関しては、特任教授を併任している大阪公立大聴覚言語情報機能病態学寄付講座と連携して、LiD/APDに対する、聴覚情報処理検査をはじめとする聴力評価、精神科と連携した発達検査を含めた精密検査が可能です。
診断に応じて、中耳炎に対しては、手術療法、難聴に関しては、補聴器、人工内耳、耳鳴に関しては、音響療法を含めた聴覚リハビリテーションを、実施しております。
診断治療に当たっては、難治性中耳炎、真珠腫、耳硬化症などの耳疾患、重度難聴に対する人工内耳手術に関しては、この分野の第一委任者である土井勝美医師が担当します。また、耳鳴の音響療法についても、この分野の第一人者である、加藤匠子医師が担当しております。
センター紹介
当センターは、聴力検査室2、防音室3、補聴器検査室1、診察室3、コンビームCT、乳幼児聴力検査機器、ASSR、OAE、ワイドバンドティンパノグラムをセンター内に備え、言語聴覚士が常駐で対応検査を実施することが可能な、充実した機能を有しています。耳に関して、乳幼児から高齢者の方までを対象に、その状態に応じた、耳の所見、機能に対して、画像、生理、発達検査を行い、正確な診断を目指しています。特に、LiD/APDに関しては、聴覚情報処理検査、精神科と連携した発達検査を含めた精密検査が可能です。診断に応じて、中耳炎に対しては手術療法、難聴に関しては、補聴器、人工内耳、耳鳴に関しては、音響療法を含めた聴覚リハビリテーションを、実施しております。
小児科、歯科口腔外科、精神科と連携し適切な診断、治療を目指します。
主な疾患
- 慢性中耳炎 真珠腫性中耳炎
- 先天性難聴
- 後天性難聴
- 遺伝性難聴
- 機能性難聴
- 聞き取り困難症・聴覚情報処理障害
- 慢性耳鳴
- めまい
- 言語発達遅滞 構音障害
- 吃音(成人 小児)
治療
- 鼓室形成術
- アブミ骨手術
- 人工内耳
- 聴覚リハビリテーション(音響療法:TRT)
- 言語リハビリテーション(構音訓練、言語発達)
お知らせ
- 2024/06/13
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