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臨床検査部

臨床検査部の紹介

医療法人医誠会は2023年10月、「医療と劇場とAIと」をコンセプトに、先進医療を備えた医誠会国際総合病院 (大阪市北区・560床)と文化施設を加えた医療複合施設i-Mall(アイモール)としてオープン致しました。

臨床検査部 統括次長 田島 直人

ホームページをご覧いただきありがとうございます。
医療法人 医誠会病院 臨床検査部についての特色と魅力についてお話いたします。

【理念】数値(検査数値、経営数値)が判る。チーム医療を通して自ら考動できる臨床検査技師へ

【体制】臨床検査部は、1)臨床検査部、2)予防医療事業部、3)培養部と大きく3つの部署からなり、グループでは8つの病院、1クリニックに、約150人の臨床検査技師や培養士が勤めています。
医誠会国際総合病院では臨床検査部に約65名、予防医療事業部に約40名、培養部に約5名が勤めており、業務内容として、採血・採尿に始まり、生化学・免疫検査の大型分析器の導入や手術室が15室と大幅に増える為に輸血検査室を独立化。
平均在院日数10日を切る目標として、質量分析器や感受性検査の遺伝子分析を想定した微生物検査を新設し、病理センターもLBC(液状化細胞診)や免疫染色など多くを内製化しております。

また、最新の超音波装置をはじめとする生理検査、内視鏡センター健診センター人間ドックソフィア)、大阪医誠会がん・神経難病治療クリニック透析クリニック、ゲノムセンターなど様々な分野で活躍しています。

医誠会国際総合病院では、これら検査体制を24時間365日、救急医療に対応するため通常勤務に加えて日当直を3人体制で運営しています。
臨床検査部には、さまざまな学術団体の認定資格をもった臨床検査技師が多く在籍しており、『信頼性の高い検査データを迅速に臨床の場に提供する』をモットーに、採血から結果報告までをそれぞれの分野に精通した臨床検査技師が担当しております。

検査データの『質』については、日臨技臨床検査精度管理調査(サーベイ)や大阪府臨床検査技師会サーベイやメーカー主催のサーベイに参加し,毎年高得点を収めています。
部署の魅力は、3つの部署や8つの病院への異動希望も可能で、検査をするだけの検査技師では無く、検査の目的とデータの意味が判断出来る、一部の専門にだけ捉われない、幅広い知識と技術を持った真の臨床検査技師を目指す事が出来ます。
職員の95%以上が臨床検査技師会に入会し、超音波学会を初めとする技師会以外の様々な学会に所属し自己研鑽を行っています。 タスクシフト・シェアリングにも積極的に関与し、採血を始めとする検体採取、検査説明、内視鏡の鉗子操作、病棟のPOCT管理、救急技師など、職種の壁を越えた真のチーム医療を実践しています。

また、普段の臨床での研究の成果として、年に一度、臨床検査部内で学術発表会があり、上位2演題はホロニクスグループの年次大会で発表し、年次大会の優秀発表は、外部で学会発表も行っています。
医療人としての知識、技術の向上だけでなく、従来の役職者への登用コースや専門性を追求していくコース等、働き方の多様化に応じた複線のコースがあり、社会人としても成長して頂けます。また、超音波検査は全領域の技術習得を目指し、認定資格にも挑戦して頂けます。

2024年10月には医誠会国際総合病院から西へ徒歩2~3分の近隣に「医誠会プレシジョン医療センター」もオープン予定し、予防医療、美容医療、再生医療、不妊治療、免疫治療、ゲノム医療を実施する予定です。
成長し続ける医誠会病院グループは、一生懸命頑張りたい気持ちを応援します。

『共に成長する環境がここにはあります。』

医療法人医誠会 本部統括室
臨床検査部 統括次長
田島 直人

職員の保有免許一覧

  • 超音波検査士(循環器、消化器、血管、体表臓器、健診)
  • 認定脳神経超音波検査士
  • 細胞検査士
  • 国際細胞検査士
  • 認定病理検査技師
  • 二級臨床検査士(循環器、血液、病理)
  • 緊急検査士
  • 消化器内視鏡技師
  • 認定心電検査技師
  • 心電図検定(1級、2級、3級)
  • 栄養士
  • 管理栄養士
  • 健康食品管理士
  • 日本救急医学会BLS・ICLS
  • 第二種ME技術実力検査士
  • 中級バイオ技術者認定
  • POCTコーディネーター
  • CPAP療法士
  • 日本睡眠学会認定検査士
  • 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
  • 臨床培養士
  • ITパスポート
  • ISO9001内部監査員養成研修終了技師

各部署の案内

生理検査センター

臨床検査部 生理検査センター

生理検査センターは臨床検査技師が患者さんに直接触れながら検査する部門です。ストレッチャーでも対応できる導線を考えたレイアウト、心エコー専用ベットや専用の負荷心電図・負荷心エコー、最新の画像処理で鮮明なエコー、AI補助診断を備えた最新の機種を揃えて検査を行います。
各種の認定資格(超音波検査士・二級検査士・認定心電技師など)を取得した技師が在籍しており、医師と密な連携を取りながら信頼性のある検査が行えるよう、日々努力しています。
当院で実施している主な項目は次のとおりです。

  • 超音波検査
    心臓、腹部、血管、表在など
  • 循環機能検査
    心電図、運動負荷心電図、ホルター心電図、血圧脈波検査など
  • 呼吸機能検査
    スパイログラフィー、肺拡散能、呼気ガス検査など
  • 耳鼻科領域検査(耳鼻科外来で実施)
    純音聴力検査、重心動揺検査
  • 神経機能検査
    脳波、筋電図、神経伝導検査、聴力検査など
  • その他
    睡眠障害の検査として病院に一泊して行う終夜睡眠ポリグラフィー検査など
臨床検査部 生理検査センター 臨床検査部 生理検査センター
臨床検査部 生理検査センター 臨床検査部 生理検査センター
生理検査実績(件)
内容は一例です
2,019年度
(健診含む)
2,020年度
(健診含む)
2,021年度
(健診含む)
心電図 33,525 27,850 28,028
ホルタ―心電図 166 108 150
ABI(足関節/上肢インデックス) 1,238 978 953
負荷心電図(マスター) 35 136 117
PSG(睡眠ポリソムノグラフィー) 14 23 30
肺機能検査 4,755 1,647 945
脳波 91 104 120
表在超音波 629 566 513
腹部超音波 5,964 5,775 5,800
心臓超音波 5,444 4,709 4,379
経食道心エコー 25 29 42
乳腺超音波 2,077 1,836 2,257
末梢血管超音波 1,159 1,108 978
頚動脈超音波 2,025 1,643 1,546

採血・採尿センター

採血・採尿センターでは最新の自動受付&患者照合システムを導入。専用のベット採血スペース、車いす用のスペースを設け、外来患者さんの採血を行っており、また尿検査や便潜血検査、喀痰検査なども受け付けています。

患者取り間違え等の医療事故を防ぐため、お手数ですが毎回ご本人にお名前とお誕生日を言って頂いています。また消毒薬や止血テープに関するアレルギー、過去の採血で気分不良になった経験が無いかなどを毎回確認しており、それぞれの患者さんに最適な方法で採血し、止血バンド導入による確実な止血を行っています。
当院では基本的に臨床検査技師が採血を行っています。これにより急遽検査項目の追加があった場合や特殊な採血容器を要する複雑な検査であっても、その場で迅速な判断・対応が可能となっており、患者さんに余計な待ち時間や採血の取り直しを発生させません。

臨床検査部 採血センター臨床検査部 採血センター
採血件数実績(件) 2,019年度
(健診含む)
2,020年度
(健診含む)
2,021年度
(健診含む)
外来 120,976 57,475 57,691
入院 32,893 28,633 31,609

検体検査センター

検体検査センターでは血液学(血算・血液像・凝固・輸血など)、免疫生化学(感染症・内分泌・腫瘍マーカーなど)、一般検査(尿定性・尿沈渣・髄液検査・各種感染症迅速検査など)、細菌検査(グラム染色・抗酸菌、質量分析)、遺伝子検査(リアルタイムPCR、LAMP)の検査を行っています。
各種の認定資格(二級検査士・緊急検査士など)を取得した技師が在籍しており、正確な検査データを提供しています。
主要となる項目については同一複数の検査機器を設置することで、短時間で数多くの検体を処理して結果を報告することができ、待ち時間の短縮に貢献しています。
目安として、尿検査+血液検査で約30分、腫瘍マーカー等の免疫項目で約60分です。
特殊な項目については外注検査となり結果は後日となりますが、当院の臨床検査室には外注先の社員が2名常駐しており、可能な限り最速の対応を行っています。

臨床検査部 臨床検査室 臨床検査部 臨床検査室 臨床検査部 臨床検査室 臨床検査部 臨床検査室 臨床検査部 臨床検査室
血液製剤使用実績(単位数) 2,019年度 2,020年度 2,021年度
RBC(照射赤血球-LR) 3,658 3,190 4,046
FFP(新鮮凍結血漿-LR) 1,024 1,842 1,038
PC(照射濃厚血小板-LR) 860 4,370 2,290
自己血輸血 8 12 2

病理検査センター

病理検査センターでは病理診断、細胞診断、迅速診断(細胞診・組織診)、病理解剖を行っております。
病理診断では内視鏡検査や手術で採取した組織を、細胞診断では尿や喀痰などに含まれる細胞を用い、顕微鏡観察により腫瘍の有無や悪性度などを判定します。さらに、これらの検査結果は今後の治療方針の選択にも用いられます。
また迅速診断では手術中に検査を行うことで、腫瘍などの切除範囲の決定を可能にします。
本センターには細胞診断の知識に特化した細胞検査士が5名在籍しており、より確証の高い検査、診断を提供しております。さらに組織診断においても、病理医と連携をとることで迅速、正確に行っております。またがん治療に使用する薬(分子標的薬)の効果があるかどうかを調べる遺伝子検査の内製化を目指しています。

病理(件) 2,019年度 2,020年度 2,021年度
病理診断(組織) 3,087 2,833 3,284
細胞診断(細胞診) 2,688 2,595 2,901
迅速診断 66 54 41
病理解剖 3 5 3
臨床検査部 臨床検査室 臨床検査部 臨床検査室 臨床検査部 臨床検査室 臨床検査部 臨床検査室
臨床検査技師 5名
細胞検査士 5名
国際細胞検査士 1名
二級臨床検査士(病理) 1名

内視鏡センター

内視鏡センターでは胃カメラや大腸カメラによる観察を行い、必要に応じて病理診断を行うために組織を採取しています。また止血やERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)といった内視鏡を用いた高度な処置・治療も行っています。
当院では消化器内視鏡技師の免許を持った臨床検査技師が器具を管理し、医師が行う処置を介助しています。現在、臨床検査技師が内視鏡に携わっている施設は少なく、およそ2割程度と言われていますが、年々その割合は増加傾向にあります。
我々技師は内視鏡と密接に関わる検査(病理・輸血・エコー検査など)の知識を持っているため、医師との連携がとりやすく、より安全で迅速な検査が可能です。

臨床検査部 内視鏡療法センター 臨床検査部 内視鏡療法センター 臨床検査部 内視鏡療法センター 臨床検査部 内視鏡療法センター
内視鏡実績(件)
内容は一例です
2,019年度
(健診含む)
2,020年度
(健診含む)
2,021年度
(健診含む)
処置は上下部含む 胃カメラ 6,610 5,646 6,336
大腸カメラ 2,033 1,681 1,729
PEG造設 30 21 5
PEG交換 81 81 89
嚥下内視鏡 32 22 6
EMR(内視鏡的粘膜切除術) 659 128 158
コールドポリペクトミー - 477 581
止血術 256 255 204
イレウス管挿入 45 30 23
ステント挿入 30 18 24
拡張バルーン 16 14 10
異物除去 6 14 17
EVL(内視鏡的静脈結紮術) 17 15 10
EUS(超音波内視鏡検査) 213 175 249
ESD (内視鏡的粘膜下層剥離術) 33 17 24
ERCR(内視鏡的逆行性胆管膵管造影) 201 213 236
ERBD(内視鏡的逆行性胆道ドレナージ) 6 18 15
EST(内視鏡的乳頭切開術) 125 129 160

参加委員会一覧

各委員会に出席し、臨床検査部以外の他部署との共同活動を行っています。

  • 臨床検査適正委員会
  • 医療安全管理委員会
  • 感染防止対策委員会
  • ICTミーティング
  • ASTミーティング
  • 臨床研修管理委員会
  • 輸血療法委員会
  • 化学療法検討委員会
  • NST運営委員会
  • 個人情報管理委員会
  • DAIKOU医師事務作業補助委員会
  • 事故防止対策委員会
  • DPC委員会
  • 患者サービスWGミーティング
  • ISO管理WGミーティング
  • 遺伝情報管理WGミーティング
  • 治験審査WGミーティング
  • クリニカルパス委員会
  • 糖尿病チームミーティング
  • 出張健診ミーティング
  • 慢患ミーティング
  • 施設基準・診療報酬ミーティング
  • 臨床病理検討会(CPC)
  • 循環器カンファレンス
  • 消化器内視鏡カンファレンス
  • その他検査技術に関する勉強会及び定例ミーティングの開催

院外活動

地域の皆様を対象とした無料の公開講座を毎月開催しています。
開催日や開催場所はリンク先をご参照ください。