整形外科
当院は、自己脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた靭帯・腱損傷治療に対して厚生労働省の承認を受けています。
再生医療等提供計画番号:PB5240088
厚生労働省認可:2025年1月28日
間葉系幹細胞を用いた再生医療
靭帯・腱・筋肉損傷に対する幹細胞治療
※自己脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた靭帯・腱損傷治療に対する再生医療の治療費は、すべて自費診療になります
概要
この治療は、脂肪組織の中にある幹細胞を靭帯や腱などに注射することで、傷ついた部分を治して、痛み、動きにくさ、関節の不安定さを改善する方法です。また、幹細胞は炎症を抑える効果もあります。この効果によって痛みを軽くすることが期待される治療です。
間葉系幹細胞とは

間葉系幹細胞は、骨髄や脂肪をはじめとする全身に存在し、いろいろな細胞になることができる細胞です。特に脂肪組織からは効率よく多くの幹細胞を取ることができるので、皮下脂肪からの採取は傷や身体の負担が少なく再生医療でよく使われています。
靭帯腱損傷の再生医療とは
傷ついた靭帯や腱や筋肉組織に培養増殖させた間葉系幹細胞を注射することで、患部の再生修復を促し炎症を抑えて、痛み、動きにくさ、関節の不安定感などの症状を改善する方法です。
①信頼できる専門医担当
ベストドクターに選出されている米田稔医師による丁寧な施術
臨床顧問 米田 稔

- 医学博士
- 日本整形外科学会・日本専門医機構 整形外科専門医
- 日本医師会 認定健康スポーツ医
- 日本整形外科学会 認定運動器リハビリテーション医
職歴
- 1996年7月 大阪厚生年金病院(現 JCHO大阪病院) 整形外科 主任部長
- 2003年5月 大阪市立大学医学部 臨床教授
- 2009年4月 大阪大学医学部 臨床教授
- 2015年10月 日本医科大学 整形外科学 特任教授
学会役員
- 日本スポーツ整形外科学会: 名誉会員
- 日本肩関節学会: 名誉会員
- 肩関節手術研究会: 代表世話人
- 大阪肩関節鏡フォーラム: 代表世話人
- スポーツメディスンフォーラム: 世話人会顧問
- ISAKOS: Honorary Member
- French Society of Arthroscopy: Honorary Member
- Korean Shoulder and Elbow Society: Honorary Member
受賞歴
- 1990年 第16回日本肩関節学会 学会賞
- 1998年 米国整形外科学会 国際奨学派遣医 (AOA International Traveling Fellow)
- 1998年 第24回日本肩関節学会 学会賞(指導)
- 2006年 厚生年金病院賞:学術・医療賞
- 2015年 第42回日本肩関節学会 学会賞(指導)
- 2015年 日本医科大学整形外科学教室 同門会賞
- 2020年 日本整形外科学会 功労賞
- Best Doctors, The Best Doctors in Japan 2024-2025
- Doctor of Doctors Network, 優秀専門臨床医
②安心安全の自施設細胞培養
GMPグレードに準拠した細胞加工施設と、専門の上級臨床培養士と臨床培養士による培養体制を完備

③チーム医療
幹細胞投与のみならず、3テスラMRI を用いた定期的な画像検査とそれに基づいたリハビリスタッフによる適切な運動指導

診察について
1.診察を予約する
診察日
完全予約制
お電話にてお問い合わせをお願い致します
診療予約・お問い合わせは
医誠会国際総合病院
整形外科
0570-099166(代表)
担当:整形外科クラーク
2.治療の流れ
-
1) 治療説明
- 治療について、医師と医療スタッフより丁寧に説明いたします。
- 説明を受け、治療を受けたいと希望される場合は同意書にサインをして頂きます。
その後、治療のスケジュールを決定します。
-
2) 脂肪採取前の検査
- 治療を受けて頂く前にウイルス・感染症を含めた血液検査を受けて頂きます。
- 治療を受けて頂く前に、理学療法士もしくは作業療法士が運動機能評価と運動指導を実施します。
-
3) 脂肪組織の採取
- 日帰り手術室で行います。
- お腹の目立たないところから、採取します。
- 採取した脂肪組織はその場で直接臨床培養士に手渡されます。
-
4) 組織の輸送および細胞培養
- 臨床培養士によって、大阪市内にある当法人内の細胞加工施設(大阪医誠会がん・神経難病治療クリニック)に運搬されます。
- 細胞加工施設で、脂肪組織から間葉系幹細胞を分離し、治療に必要な細胞数(1億~3億個)まで培養します。
幹細胞拡大培養
0日目
3日目
5日目
-
5) 細胞投与
- 投与当日、細胞加工施設で間葉系幹細胞が充填され、治療時間に合わせて運搬されます。
- 運搬された間葉系細胞を整形外科外来で治療部位に投与します。
-
6) 治療後の診察
- 投与後、定期的な診察、MRI撮影などを実施します。
(通院目安:細胞投与後:3週間、6週間、3ヶ月、6ヶ月の計4回)
- 投与後、定期的な診察、MRI撮影などを実施します。
2.費用

診察料

血液検査

脂肪採取

抗生剤と
痛み止め

幹細胞培養増殖

幹細胞投与
および装具
1,100,000 円(税込)
※ 幹細胞投与後の定期診察の際に実施するMRI検査や診療については、自費診療として別途費用をお支払いして頂きます。
3.治療の効果
腹部の脂肪から採取、培養した間葉系幹細胞を靭帯や腱の損傷部位に投与することで、炎症を抑えると共に損傷した組織の治癒・修復が促進されることが期待されます。
また、自分の細胞を使用するため拒絶反応はありません。
4.治療の副作用
臨床試験では感染、注射部位の痛みなどの軽微な副作用、健康被害が報告されていますが、治療が必要になる症例や、後遺症が残るような重大な副作用や健康被害は報告されていません。
5.治療を受けることができない方について
- 組織採取時使用する麻酔薬または製造工程で使用する物質の過敏症がある患者様
- 培養時に使用する抗生物質へのアレルギ―反応を起こしたことのある患者様
- ウイルス・細菌検査(HIV、梅毒など)が陽性の患者様
- 未成年者の患者様
- 妊娠中・授乳中の患者様
- がんに罹患している患者様
- BMIが40以上の過剰な肥満である患者様
- 術前検査で凝固検査に異常が判明した患者様