病院長ごあいさつ
大阪市北区南扇町の地に、病床数560床の「医誠会国際総合病院」が2023年10月1日にオープンしてから1年3カ月が経過しました。
おかげさまで、最近では入・退院数60~70人/日、救急搬送件数30~70件/日、 充床率90~96%、平均在院日数9.5日と、急性期・高度急性期病院としての実績を着実に重ねています。
旧病院(医誠会病院、東淀川区)時代に月200件未満であった手術件数は、整形外科や心臓血管外科、消化器外科を中心に月300件以上となり、近い将来に月400件以上を見込んでいます。また、カテーテル治療、内視鏡治療、超音波治療やロボット手術などの低侵襲治療にも積極的に取り組んでいます。こうした実績をもとに、来年度は「急性期充実体制加算」の取得を目指しています。また、「がん」診療の充実にも力を注いでいます。
がん免疫療法、再生医療、ゲノム医療等の先進・先制医療、ICTやAIを駆使した医療DXの実現にも取り組んでいます。
外国人(海外からの旅行者、国内居住外国籍人を含む)の救急、一般診療、健康診断などの実績も挙げています。英語はもちろん、中国語、韓国語、インドネシア語などの外国語の堪能な職員も多く、海外から感謝のお手紙が届いた例もありました。
一方で、医師・看護師等の医療従事者業務の大胆な見直し、大規模なタスクシフト、多職種によるタスクシェア、入退院、手術等の複雑な病院業務の中央管制システムによる一元管理、効率化、合理化の実行中で、大きな成果を上げつつあります。
この他、病児・病後児保育、地域型保育事業、子供の居場所つくりへの協力、近隣中学校の職場体験受け入れ、子育て中の保護者向け無料育児セミナー、小児難病患者への在宅療法などの地域貢献事業にも取り組んでいます。
医療法人医誠会の経営理念は、「豊かな健康文化の創造と安全で良質なヘルスケアサービスの提供」です。この理念を土台とし、医誠会国際総合病院では下記5つの「使命」を掲げています。すなわち、
- 医療安全に配慮した質の高い標準医療の提供
- 低侵襲医療による早期の社会復帰の実現
- ゲノム医療を基盤とする個別化医療の推進
- AI・ITを活用した効率的・効果的医療の実践
- 国際医療交流の推進と地域活性化への貢献
です。
医誠会国際総合病院は、前述の経営理念の実現に向けて、今年からいよいよ本格稼働します。皆様のご理解、応援をよろしくお願いします。
医誠会国際総合病院 病院長
峰松 一夫